本文へスキップ

隅田地方の歴史を紹介しています GENDAI SUDA TAIHEIKI

大正時代の地方local history

隅田村役場の予算

  大正7年(1872)の決算書が残されています。収入の部は、13,546円78銭で主な内訳は、使用料及び手数料、国庫交付金、県補助金(伝染病予防費補助)、郡費補助金(補習教育費補助)、繰越金、雑収入、町村税(地租附加税、国税営業税附加税、所得税附加税、売薬営業税附加税、戸数割附加税、県税営業税附加税、県税雑種税附加税、鉱業税試掘税附加税)、寄付金、国庫下渡金(義務教育費下渡金)となっています。支出の部は、以下のとおりです。
科目 金額 説明
役場費 2,263円29銭 報酬、給料、雑給、需用費、修繕費
会議費 99円20銭 費用弁償、雑給、需用費
財産費 15円 管理費
教育費 7,027円93銭 小学校費、縫裁学校費、補助教育費
学事諸費 40円 就学奨励費
伝染病予防費 24円90銭 雑給、需用費
隔離病舎費 161円14銭 給料、雑給、需用費、諸費、修繕費、トラホーム予防費
救助費 29円47銭 棄児費、窮民救助費、罹災救助費
諸税負担 583円38銭 負担
納税奨励費 65円 納税奨励
地方改良費 150円54銭 地方改良
雑支出 25円83銭 滞納処分費、過年度支出、繰替費
予備費 0円

隅田村民力涵養実行の要目

・補習教育の振興を期すること
・地方改良員の活動を促し、地方改良同盟規約を確守すること
・戸主会の活動を図り伍組制を確立し、村自治発展の機関たらしむること
・小作人奨励会の活動を図り、地主、小作人間の調和に努ること
・産業委員の活動を促し、各大字に農談会を設けて、毎月一回必ず開会して農事上の相談をし、村農会技術員と相まって一般農事を初め蚕業その他副業の振興を期すること
・各大字に貯金組合を設け、各戸洩れなく加入して一か月30銭以上の貯金を奨励すること
・麦、甘藷、馬鈴薯の栽培及び代用食物を一層奨励すること
 追加協定事項
・葬式は式終了まで禁酒のこと
・公会の席上において酒盃の献酬を廃止すること

参考文献 橋本市史